映画「リミット」を観てきた

僕は映画評論家ではないのでどーしてもストーリーを絡めないと感想が書けないのでネタバレ防止。
まず、冒頭は1分ぐらい真っ暗。その後も、光がないところは真っ暗。
リアルではあるけど、分かりにくくて歯がゆい点は邦画とベクトルがずれてる洋画クヲリティ。まぁ箱の中しか映らなくて、声だけでない出演者が1人なのは性質上仕方ないが。
次に、僕は予告編を観た限りでは「平和にベッドに寝ていたはずなのに気がついたら箱の中」というのを想像していたが、「イラクで働いていたら武装勢力に襲撃された」というもので、でも予想とは違っていたけどそれはそれで緊迫していて面白かった。
結局、酸素が切れはしなかったものの中途半端に箱が壊れて土に埋まって死んでしまうのだが、まずこれ自体「酸素切れるようなところなのに携帯をアイテムとして使えるのはおかしくね?」って直前になって変更したにおいがする。
ただ、箱がちょっと壊れた理由が米軍の爆撃というのが結果的にアメリカ政府への皮肉になってるのでよかった(まあストーリーと結末の時点でアメリカを皮肉るのは疑いようがないが)。
最後のほうは助かるような描写が描かれて実はそれは主人公の妄想だったり、ちょっとイラッとするどんでん返しもあったが、最後の最後の「救助隊が箱を発見したが、別人の、しかも励ますために嘘をついて『今までこんなやつを助けたんだぜ』という話で例に出していた人の箱だった」というのがちょっと星新一っぽかった。
そのあとのスタッフロール、軽すぎる音楽と「END」の代わりに「BURIED」とはちょっと酷じゃないか?
それにしても、個人的にバッドエンド(あ、バッドベリードかw)の映画は精神汚染されますなぁ・・・。