公民の復習

金曜日にちょっとしたテストがあったんだが、21問中9問しか埋められなかった。
そこで今日はWikipediaで復習。こういうネットの使い方はいい・・・よね?なお、解答はWikipediaの記事名を最優先にし、公民的に役立ちそうなものは日本時間20時30分前後の版より引用した。
1.ある一定地域のすべての生物と自然環境の相互システム・・・生態系

生態学における生態系(せいたいけい, Ecosystem)は生物群集やそれらをとりまく環境を、ある程度閉じた系であると見なしたとき、それをさしてこう呼ぶ。

2.赤外線を吸収し熱を逃さないCO2やメタンなどの気体・・・温室効果ガス
3.化石燃料の大量消費で2の排出が増え地球の気温が上昇する問題・・・地球温暖化

京都議定書における排出量削減対象となっていて、環境省において年間排出量などが把握されている物質としては、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)(=一酸化二窒素)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)の6種類がある。
(「温室効果ガス」より)

4.太陽からの有害な紫外線を吸収し、生物を守っている大気の層・・・オゾン層
5.分解されずに成層圏まで達し、4を破壊する化学物質・・・フロン
6.窒素酸化物や硫黄酸化物による大気汚染で強い酸性を示す雨・・・酸性雨

日本における原因物質の発生源としては、産業活動に伴うものだけでなく火山活動(三宅島、桜島)等も考えられている。また、東アジアから、偏西風に乗ってかなり広域に拡散・移動してくるものもあり、特に日本海側では観測される。

7.土地の劣化、生物生産力の減退・破壊の進行・・・砂漠化

今日問題となっている砂漠化の多くは人類の活動が原因となる人為的な行為によって引き起こされたものであり、地球温暖化が原因ではないと思われる。しかし、逆に砂漠化は気候変化の原因ともなる。また、土壌など地表の構造が崩れるなどの原因となることから、植生の復活が困難になる例が多い。

8.「かけがえのない地球」をスローガンに、1972年に開かれた会議・・・国際連合人間環境会議(国連人間環境会議でおk)

1972年6月5日から16日まで、スウェーデンストックホルムで開催された。環境問題についての世界で初めての大規模な政府間会合である。通称として、「ストックホルム会議」とも呼ばれる。
キャッチフレーズは、「かけがえのない地球 (Only One Earth)」。114か国が参加した。

9.8を契機に発足した、地球環境保護のための国連機関・・・国際連合環境計画(国連環境計画、UNEPでおk)
引用するほどではないので直接書くが、本部はケニアのナイロビ。
10.4の保護のウィーン条約に基づき、5の排出を規制する取り決め・・・オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書(モントリオール議定書でおk)

1987年に採択。1989年に発効。毎年、議定書の締約国会議が開かれ、1990年(ロンドン改正)、1992年(コペンハーゲン改正)、1997年(モントリオール改正)、1999年(北京改正)と段階的に規制強化が図られている。
この議定書により、特定フロン、ハロン、四塩化炭素などは、先進国では1996年までに全廃(開発途上国は2015年まで)、その他の代替フロンも先進国は、2020年までに全廃(開発途上国は原則的に2030年まで)することが求められた。
日本では1988年に、「オゾン層保護法」を制定し、フロン類の生産及び輸入の規制を行っている。

余談だが、ウィーン条約を調べてみると・・・

吹いたwww
11.有害廃棄物の越境移動の規制のため、1989年に採択された条約・・・バーゼル条約(本当はもっと長い名前がある)
12.「持続可能な開発」をスローガンに、1992年に開かれた会議・・・環境と開発に関する国際連合会議(地球サミットでおk)

ただし、この会議を引き継ぐ形で10年後に開かれた後述(註・・・この引用内では後述しません)の「持続可能な開発に関する世界首脳会議」も、併せて「地球サミット」と呼ばれることがある(後者は特に「第2回地球サミット」「ヨハネスブルグ地球サミット」「地球サミット2002」などと呼ばれる)。
また、「環境と開発に関する国際連合会議」の呼称としては、ほかに国際連合環境開発会議、地球環境サミット、環境と開発のための国際連合会議、リオ・サミットなどがある。

環境と開発に関する国際連合会議は、1992年6月3日から14日にかけて開催され、国際連合の招集を受けた世界各国や産業団体、市民団体などの非政府組織 (NGO) が参加した。世界172か国(ほぼすべての国際連合加盟国)の代表が参加し、のべ4万人を越える人々が集う国際連合の史上最大規模の会議となり、世界的に大きな影響を与えた。

13.12で採択された持続可能な開発の実現のための具体的な行動計画・・・アジェンダ21
14.12で生物多様性保全や遺伝子資源について取り決めた条約・・・生物の多様性に関する条約(生物多様性条約でおk)

絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約ワシントン条約)やラムサール条約のように、特定の行為や特定の生息地のみを対象とするのではなく、野生生物保護の枠組みを広げ、地球上の生物の多様性を包括的に保全することが、この条約の目的である。 また、生物多様性保全だけでなく、「持続可能な利用」を明記していることも特徴の一つである。

また、この条約には、先進国の資金により開発途上国の取り組みを支援する資金援助の仕組みと、先進国の技術を開発途上国に提供する技術協力の仕組みがあり、経済的・技術的な理由から生物多様性保全と持続可能な利用のための取り組みが十分でない開発途上国に対する支援が行われることが定められている。さらに、生物多様性に関する情報交換や調査研究を各国が協力して行うことになっている。

この条約では、生物多様性に悪影響を及ぼすおそれのあるバイオテクノロジーによる遺伝子組換え生物(Living modified organism, LMO)の移送、取り扱い、利用の手続き等についての検討も行うこととしている。
これを受けて、2003年には、遺伝子組み換え作物などの輸出入時に輸出国側が輸出先の国に情報を提供、事前同意を得ることなどを義務づけた国際協定「バイオセーフティーに関するカルタヘナ議定書カルタヘナ議定書、バイオ安全議定書)」が発効した。

15.12で採択され、2排出規制の締約国会議(COP)を開催している条約・・・気候変動枠組条約(より正しくは「気候変動に関する国際連合枠組条約」)
いわゆる「京都会議」は第3回締約国会議だったのか。なるほど。
16.先進国の2排出削減目標を定め、2005年に発効した議定書・・・京都議定書(本当はもっと長い名前がある)
これは常識。
17.13の成果を検証し、ヨハネスブルグ宣言が出された2002年の会議・・・持続可能な開発に関する世界首脳会議(12、あるいは下の引用のような名前もある)

ヨハネスブルグ・サミット、地球サミット(特に「地球サミット2002」「第2回地球サミット」「ヨハネスブルグ地球サミット」など)、環境開発サミット、持続可能な開発に関する世界サミット、リオ+10などとも呼称する。

この会議をめぐっては、先進国と開発途上国との格差をめぐる南北問題の深刻化を受けて、問題に対する真剣な取り組みが感じられないという批判もあり、国際社会における地球環境問題の扱いに深刻な課題が生まれてきていることを指摘する声もある。

18.絶滅のおそれのある野生生物保護のための国際取引を規制する条約・・・絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約でおk)

絶滅のおそれのある動植物の野生種を、希少性に応じて3ランクに分類、これらを条約の附属書I、IIおよびIIIに分けてリストアップし、合計約30,000種の動物を取引制限の対象としている。
絶滅の恐れのある野生動植物は、英語の呼称で「レッドデータアニマルズ」と呼ばれることもあるが、ワシントン条約の附属書リストに登録されている生物種は、国際団体や原産国によって、いわゆる「レッドデータブック」に登録されている種と必ずしも一致するわけではない。これは、この条約自体はレッドリスト作成・公表している国際自然保護連合(IUCN)とは直接的な関係がなく、あくまでも経済活動としての国際取引によって種の存続が脅かされる生物の種の保全を目的とするものであるためであり、経済生物として国際取引される生物のうち、種の絶滅が危惧される生物が選ばれているためである。そのため、いかに絶滅が危惧されていようとも、経済的な国際取引の対象となり得ない生物はこの条約の対象とはならない。また、条約により国際取引が規制されるのは動植物種の生体だけではなく、死体や剥製、毛皮・骨・牙・角・葉・根など生体の一部、およびそれらの製品も対象となる。

19.水鳥の生息地として国際的に重要な湿地の保全に関する条約・・・ラムサール条約(これももっと長い名前がある)
20.募金活動によって自然環境や歴史的建造物を取得し保存する運動・・・ナショナルトラスト運動

原型となった活動を踏襲して、観光開発と維持を含める場合もあるが、日本では単に「土地を買い上げて保全する事」と解される場合もある。この場合は管理や保全の資金を、募金とその資金運用によって賄う事もあるようだ。場合によっては土地の所有者自身がボランティアで保全活動をしている場合もある。

21.農業による環境汚染を警告したレイチェル・カーソンの著書・・・沈黙の春

この本の反響によって当時の米政府が推進していた「化学薬品による有害生物絶滅計画」は中止になった。
1964年に初めて日本語に訳された際の題名は、『生と死の妙薬』(せいとしのみょうやく)だった。

レイチェル・カーソンのこの著作は、あまり知られていなかったDDTの残留性や生態系への影響を公にし、社会的に大きな影響を与えているが、執筆から40年以上経過した現時点の最新の科学的知見から見ると、その主張の根拠となった1950年代の知見の中には、その後の研究で疑問符が付けられたものも存在する。例えばDDTは当時は発ガン性があるとする意見が多かったが、過去数十年にわたる追跡調査があるにもかかわらず、現在に至ってもDDTの人間に対する発ガン性は発見されていない。よって人間に関する限りDDTの発ガン性はなしと考えられている。またアメリカではオスのワニが生まれなくなっており、これは農薬のためではないかという指摘がなされているが、ワニの卵は温度によって性別が決まる性質を持っている事を著者は知らなかった。
また本書がDDTの世界的な禁止運動のきっかけとなった点についても、マラリア撲滅という視点から見ると後世に悪影響を与えたのではないかという指摘も存在している。DDTを使ったマラリアの予防は屋内、特に子供のベッドにDDTを散布し屋内感染を防ぐというもので、この予防法に対する先進国からの援助が打ち切られ、マラリアに対する死亡者が途上国で増加したと批判されている。一方で安価な殺虫剤であるDDTの田畑での農薬としての使用は途上国では最近までほとんど減少しなかった。このため猛禽類や水棲生物の減少による生態系破壊はそのままで、DDTに耐性を持つ蚊の増加をふやす結果となった。
本書が環境問題の告発という大きな役割を果した、現在の環境運動の原動になったという評価はあるが、一方で化学物質は何でも悪であるという、科学的な根拠を無視した環境運動の原因の一つであるとの批判も存在する。

ワシントン条約沈黙の春は単なるコピペレベルだがあまり気にしない。別にこれを課題とか発表とかにまるまる流用する気はないし。